ゆめねこはうす

気になった本、歴史、音楽などの覚書き

映画「天気の子」の風景画にこころ惹かれる(内容について触れています)

 

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久しぶりに見てきた映画、新海誠監督の「天気の子」。

 

tenkinoko.com

 

 このアニメ映画には、私にとっては関心の高いことが多く描かれています。

 

 まず、東京のいろいろな場所の風景が、行きたくなるように美しく描かれています。

 特にこの物語の重要な場所となる古びた廃墟のようなビル、そしてその屋上にある小さな神社に、ドキドキしました。「廃墟と神社」は、私のお気に入りです。。

 

 このビルは架空のものかと思っていたら、「代々木会館」という場所らしいです。

 代々木の九龍城とも呼ばれたそうです。

ja.wikipedia.org

 

 でももう取り壊しが始まっているそうです。。

 

 

 また、東京の街を俯瞰するダイナミックな絵も心躍りますし、花火の場面、お盆の様子など、今の夏の始まりの季節に公開したわけがわかります。

 雑踏のような場所や、空の雲の中も含め、いろいろな風景を美しく描いていることが印象的でした。

 

 

 また物語の柱の一部「異常気象」、「積乱雲」そして「水」、などは私も興味を持っているし、世界的に重要視されているテーマです。

 

 でも物語の中では、気象の変化も自然の摂理で、人間の都合で「異常」とかいっている、といった場面もありましたね。。。

 

 映画では雲の中に魚の群れがいる描写がありましたが、雲から魚が降ってくる、という現象も実際にあるそうで(ファフロツキーズ現象)、気象については、様々な不思議があります。

 

 

 ヒロインの陽菜は、昔の「雨乞い」のようなもの。

 物語の中では雨でなく晴れを乞うのですが。

 

 話の中に「人柱」ということばが出てきますが、私の住む地域に洪水を収めるために少女を人柱にした「十五の森」という悲しい民話があり、それを思い出しました。

 

www.city.kasugai.lg.jp

 

 でもこの映画の物語では人柱をどうするのか・・・。

 

 様々なテーマを持った映画で、風景画も、登場人物も、内容も心に残りました。

 

 

 

 

 





参考

「十五の森」について、最近の中日新聞にも記事が出ていました。

中日新聞 「わが街 ぶらり探訪」より

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